制服には何かしら魔力がある
堀田 昌彦 さん (株式会社 東京ユニフォーム 代表取締役社長)


若いながら着実に経営を進める堀田さん

役    職 第10地区第65支部副支部長
会 社 名 株式会社 東京ユニフォーム
主な職種 事業所ユニフォーム製造販売
住    所 千代田区岩本町2-16-5
電    話 03-3866-8121
URL (東京ユニフォーム)
http://www.tokyouniform.com/
(TokyoTuc)
http://www.tokyouniform.com/
tokyotuc/





趣味のミニトライアスロン(上)
・海釣り(中)・サーフィン(下)
どれも友人との絆を深めるため




旧今川小前の本社ビル

「個性」が盛んに叫ばれた時代、制服は組織に従属を求める制約的なものであり、自由な発想で物事を考えられない没個性のもの、という受け取られ方をしていた。確かに当時の学生服・事務服・作業服は実務的で丈夫が取り柄、デザインは画一的で地味で暗かった。

そうした中、私服に憧れる風潮があらわれた。学業増進のため考えたのか、都立高校の一部で制服を廃し、私服に切り替えたことがあった。ホワイトカラー族にとっての背広・ネクタイ・革靴は制服的であると若者に嫌われた。

しかし、いま私服から制服にもどる高校がある。また、就職活動中の大方の学生が着ている黒・紺のスーツはまさに制服である。
制服の機能には、組織の内外・序列の区別以外に、着用することで仕事の動機付け・帰属意識の形成などが期待できることがある。着てみると自分がどういう立場で何をなすべきか意識が形成されるという効果がある。


本社ビル1階のショールーム
展示品はとてもカラフル

東京ユニフォームは昭和31年「東京作業服株式会社」として設立された。その後社名を「東京ユニホームセンター」に、さらに「東京ユニフォーム」に改称して今日に至っている。取り扱い品目はただひとつユニフォームである。だが単なる商社ではない。デザイン・製造・管理保全まで対応している。管理保全とはレンタルのことで、顧客各社総務課の仕事のアウトソーシングである。追加から洗濯、繕いまで請け負う。

実は東京ユニフォームの事業がもうひとつある。利益はないので事業といって言いかどうか。社屋の地下はもと社員食堂だった。ここに今「JAZZ」の看板が掲げられている。先代のとき、社の設立記念日の催しにジャズのライブをやった。これが大受けした。現在不定期で「TokyoTuc」の名でライブハウスを開いている。いつも定員いっぱい、都内では五指に入ると評される。
堀田昌彦さんは3代目の取締役社長である。お歳は40歳。「父は経営に関して一言も言わないんです」。だから堀田さんは自らの考えで会社を運営している。

東京ユニフォームの店頭ショウルームはきれいだ。白を基調とした室内に色鮮やかなサンプルが展示されている。これが仕事着を製造販売している会社かと見紛う。

社内組織は仕事ごとにチーム制を敷いている。社員一人一人のスキルアップと達成感の獲得には最適な方法である。かつて中国に進出したが不良品続出で撤退した。しかし再チャレンジ。上海にオフィスを構えた。その運営も日本と同じにした。成功している。「言うとおり作らせる」から「一緒に作ろう」への転換が鍵だった。会社案内に現地スタッフを写真と名前入りで紹介しているのがその表れである。

「従業員の平均年齢は年毎に確実に1歳上がります」。つまり辞める社員が少ない。
堀田さんは仕事の向上へと社員を動機付ける、見えないユニフォームを手に入れたようだ。    

               (2008年4月23日:取材)