神田のネットワークに加わる
中村 匠さん (株式会社 サガワ 代表取締役社長)


柔和そうだが実は
芯が太い中村 匠さん

会 社 名 株式会社 サガワ
主な職種 金庫製造販売・
オフィス家具販売
U R L http://www.sagawa-safe.co.jp/





神田岩本町1番地
昭和通りに面して建つ 本社ビル

金融機関向け金庫

↑金融機関向け金庫と貸金庫↓

貸金庫

金銭の動きの多い商店の売上げ管理は大変だ。売上げを確実に把握するため、商売に関わった金銭は他のお金と混じらないよう置き場所をひとつにして置く必要がある。今ならレジスターであるが、かつてその役割を果たしていたのが銭函である。
株式会社サガワの前身、佐川金庫製作所は大阪を本拠とする銭函・船箪笥、時代が下っては手提げ金庫のメーカーであった。大正時代に東京にも営業拠点を置いた。中村 匠さんの祖父である中村吉氏は当時この会社の営業人であった。この社は昭和16年、撤退することになった。吉氏はこの時営業権を獲得し、社名を残し佐川金庫店として営業を継続した。昭和23年、佐川金庫産業株式会社として改組設立。平成2年に現社名へ変更している。今年は設立60周年である。因みに、祖父 吉氏、父繁氏ともに神田法人会では副会長を務めていた。
株式会社サガワの営業品目は大型・中型金庫の製造販売、オフィス家具販事及び運送が業務である。顧客は銀行など金融機関が多い。業務の主幹は金庫の製造であるが、据付には工事が伴う。その工事も近年は電気通信設備も含む。他社に工事を委ねたならば安全管理上問題がある。だから運送・工事も自社内で処理することになる。次第に仕事の範囲は広がった。

▲事業所・個人向け 金庫群

金庫の使命は火災、盗難から重要な書類や紙幣を守ることにある。阪神淡路大震災以後は建物倒壊に対応する強度も要求されるようになった。防御は完璧でなければならない。窃盗犯が入っても開けられる恐れはまず無いが、どんな破壊工作を仕掛けられても警備保障会社が犯行を認識し係員が現場に到着するまでの一定時間は絶対開けられない状態を確保している。東金にある自社工場で生産しているから商品仕様の確立・維持には自信がある。
最近は外部からではなく社の内部犯行の方が増加したとの事。これに対するノウハウも研究済みであるとか。金庫は単なる保管箱ではなくなっている。
中村さんは姿かたちをみれば一目瞭然、中学校から大学まで柔道に取り組んでいた。ご本人は「まじめにやってなかった」と言うが、半端なトレーニングでは今の体格が形成されまい。柔道は本来「道」であり、人格形成の一手段である。いかなる状況も機敏に読み取って対応する、知的・身体的人格の養成には柔道が関わっている。
神田には地域のネットワークがいろいろとある。地域産業関連、町内会、神田法人会等々である。神田人を自認する人は皆何かしら神田のネットワークに関わっている。
神田生まれの中村さんだが、別な会社にいた20代の頃は地元意識も薄らいでいた。神田に再デビューする為に中村さんが加わったネットワークのひとつが法人会の青年部会であった。青年部会で薫陶を受けた結果、中村さんはいま総務副委員長である。ということは神田法人会の基幹部分にいることになり神田の重要な人物として認められたことになる。中村さんは自身がこの地域を構成する立場に立てたことに関して神田法人会にとても感謝しているのである。    

(2008年10月16日:取材)