東京・ハワイで42.195kmを4時間
鬼頭 眞一郎 さん (株式会社 キトウ 代表取締役)


フルマラソン完走を目指す鬼頭さん。

会 社 名 株式会社キトウ
主な職種 技術教育資材販売





株式会社キトウ本社ビル







母校のラグビー部後輩と



学校教育資材カタログ



12年前ホノルルマラソンでベストタイム


脳の前頭葉と記憶域を使う国語・算数・理科・社会より、全脳と手足を使う図工・家庭科・技術の授業のほうが面白い。
ドライバーや半田付け工具で、電気の延長コードだってできるのは、もう自分が子供から一挙に大人の世界に入り込んだのではないか、そんな気になる。

大工道具を入れた帆布袋は魅力的だ。
これを肩にかけていると明日から自分は家を作れるかもしれないのだ。手鼻だってチーンとかむかもしれない。

そんな子供たちの夢をバックアップする会社が株式会社キトウである。
学校教育で使う資材を供給する商社だ。
創業は日本橋で大正10年2月、昭和36年現在の小川町に移転した。扱う商品は木工金工の機材・資材で、機材は昔ながらの金槌・鋸・鉋から電動の工具まで全般、資材は釘・糊・接着剤までもある。

いうなれば図工・技術の時間に使うものはすべて対応している。当主は3代目の鬼頭眞一郎さん、お年はまだ若い。
キトウの営業の特徴は自社営業マンが顧客と直に接触して話をまとめるが、販売は地域の販売業者に一任し、専門知識の説明は同社が行う。
古い歴史を持つ機材は販売業者でも充分扱える。

でも電動工具等となると専門知識が必要である。
問屋と販売業者が補完しあってひとつの相互信用と安定のシステムを構築している。
少子化が進む折、キトウの市場規模縮小は否定できない。

だから今進めているのは身体障害者授産施設への機材販売、既納の表面が傷みやすい作業台など大型消耗品の修理などである。
特に修理は顧客から喜ばれている。

鬼頭さんは自ら「元々体を動かすのが大好き」という。
数年前まで社員に勧められて本格的にフルマラソンをしていた。
皇居一周はもちろん、毎日出社前に5キロ走っていた。

フルマラソンは年2回エントリ、4時間以内の完走を課していた。日常酒席にいても午後8時になると心で鐘が鳴る。
「まるでシンデレラですよ」。
明朝のトレーニングがあるからだ。

なぜ走るのか。
「走りきるととても感動します。目的を達成したという気持ちですね」。
さらに「心地よい友達が増えるんです。

一緒に走っただけで旧知の関係になります。マラソン仲間は飲んでる時も愚痴を言いません。前向きの話だけです」。

さて、鬼頭さんは49歳を迎えた今年、神田法人会組織委員長に抜擢された。その裏づけはこのマラソンと同様に、「共に走る感動を共有したい」から。

これからも走る。友達の輪を広げる。組織拡大の原動力として完走する。
ここ数年は子息の野球クラブのコーチに専念していた。だからマラソン大会への参加はない。
が、毎朝のトレーニングは欠かさなかった。「来年の東京マラソンは出たいですね。ホノルルマラソンも出たいです。もちろんフルマラソンですよ」。

(2007年7月23日:取材)