「音楽」を軸に、余暇の楽しみは多彩に
堀越登志喜さん (株式会社堀越 代表取締役)


「音楽」への深く熱い想いを語る堀越さん。

会 社 名 株式会社堀越
主な職種 専門媒体(専門誌)の
広告代理業務




ワルツが得意という社交ダンス。
10年でこの華麗な舞い。



オルガンは現在、難曲、
バッハのフーガの技法に挑戦中。



四十の手習いで始めた剣道はいま三段。
鎌倉河岸にある区の総合体育館の道場で。
 社長室というより、フロアの奥まった一角が社長スペース。ここに練習用の小型電子オルガンが置かれている。昼休みの30分間、堀越さんはここで練習するのが日課という。武道から社交ダンス、俳句まで多彩な趣味を持つ堀越さんだが、オルガンには特別の思い入れがある。学生時代から一貫して持ち続けている「音楽」への熱い想いは、ビジネスにも深く関わっていたからだ。

 「来年がちょうど創業30周年です。スタートは28歳の時で、創業の地は神田松下町の一坪ほどの事務所。以来、何回か移りましたがずっと神田。だから会社は“神田っ子”です。昔から楽器関係の企業が多い町で、ビジネスにとっては絶好の立地でした」

 堀越さんの学生時代の専攻は一般に馴染みの薄い「音楽学」。モーツァルトのオペラ“フィガロの結婚”のアリアや山田耕作の“赤とんぼ”を唄って無事卒業した、という。

 「就職する気は全く無く、当時開発されたばかりのシンセサイザーという電子楽器に興味があり、輸入元の卸商に通いつめて勉強しました」

 そして、楽器卸商や専門誌、広告代理業などに人脈を拡げ、自ら音楽系の広告業を創業する。そして、バイク、アウトドアスポーツ、ファッションなどの分野に特化した仕事を拡げていく。

 「私は子供の頃から音楽が大好き。ビートルズを聴き、エレキギターを弾き、モダンジャズに熱中する。社会に出てからも私のモチベーションは一貫して音楽。好きなことを、長く続けることの大切さを、いつも若い人に話しています」

 さて堀越さんの余暇の楽しみ、その多彩さには驚かされる。剣道に居合道、社交ダンス、そして俳句をひねる。「粗々会」(あらあらかい)という結社に参加し、句会にも顔を出す。

「武道はいつかやってみたいと思っていた。10年程前、小学4年の娘が学校で剣道を習い始めた時、一緒に始めました。三段までは順調でしたが、四段で壁にぶつかった。やはり稽古不足ですね。週二回、夜の稽古を続けるのが難しい。しかし、挑戦は続けます」

 居合道は剣道に触発されて3年ほど前から。現在二段。まだ初心者だから真剣は使えない。刃の付いていない模擬刀を使う。稽古は週に一回土曜日、府中まで出掛けていく。

 「武道の良いところは精神が鍛えられること。もちろん独特の呼吸法が健康にいい。身体を動かして汗をかくのでストレス解消になります。それと社交ダンスは将来のため。健康はもちろん、マナーとして身に付けたいと思ったのです」

 現在、主にご年配の方々を中心に社交ダンスの愛好者が急速に増えている。堀越さんでもまだ“若手”だという。そしてダンスは生涯スポーツとして、絶対にお薦めです、と強調する。

 最後に一句。「ハンカチを置いてアダージョの曲を弾き(としき)」

 こんな音楽関連の句もあった。