トランペットをマイクに持ち替えて
藤川 博さん (教育出版株式会社 常勤監査役)


青春時代はジャズ、現在はカラオケ。
そして、厳しい業界事情を語る、藤川さん。

会 社 名 教育出版株式会社
主な職種 教科書並びに教育図書
の出版、販売




学生時代はトランペットにはまっていた。



ゴルフのキャリアは34年。
スコアは100前後と変わらず。
写真は昨年行われた
会社のゴルフコンペの時のもの。



同業の仲間と愛車の前で。

 藤川さんに言わせると、教科書出版業界は“三重苦”状態にあるという。つまり、子供の出生数が団塊の世代当時に比べで急激に落ちていること。二番目は教科書のカラー化、大判化で原価高が進んでいる。そして三番目として定価が抑えられる傾向にある。この三つが大きな問題なのだ。

 「そこで当社では、ネット事業など新分野の拡大をはじめ、社史・年史の編纂、社員向けの研修資材の作成、子供向けの情報発信支援などに取り組んでいます。そしてこれらの事業が法人会の皆様にも、何かお役に立てないかと考えています」

 さて、藤川さんからセピア色の一枚の写真を見せていただいた。トランペットを演奏する若き日の藤川さん。今から36年前大学3年のときの勇姿だ。演奏する会場が千代田公会堂というのも、千代田区との不思議な縁である。

 「母の実家が寺で子守唄代わりにお経を聞いた以外に音楽的な環境はなかったのですが、中学の頃からは吹奏楽部に入って金管楽器を手にしました。先輩のすすめもあって、高校、大学と続けてきました。特にジャズは大好きで、当時はラジオの“大学対抗バンド合戦”なんて番組もあったし、暇さえあればジャズ喫茶に入り浸っていましたね」

 その道のプロになることは、先輩たちを見ていて早々にあきらめ、社会に出てから、ジャズはもっぱらライブなどで聴くことに熱中した。それと付き合いでいくカラオケの機会が増える、トランペットからマイクに持ち替えたのだ。

 「井上陽水から吉幾三まで、レパートリーは100曲を超えますね。中でも好きなのは70年代のニューミュージック。でも、今の若い人の曲でもついていけます。ジャズの感覚が身についているからでしょうか」。それとカラオケの効用について「ストレスが発散するから疲れが溜まらなくて身体にいいのかも知れません」と語る。

 またお酒について、若い頃は“斗酒なお辞せず”だった。しかし最近は量より質、いい酒を少量に転向している。好みは吟醸酒の冷。肴はやはり刺身系が中心だという。そして、カラオケのときはウイスキーの水割りとなる。

 「それとゴルフが大好き。これは愚息とのコミュニケーションにも大いに役立っています。ずっと帰りが遅く、愚息との会話もなかったですから。それが同じ趣味を持つことで解消されたのです」

 藤川さんがモットーにしていることが一つある。それは、人からものを頼まれたとき、まずは引き受ける、その後で解決策を考える、すぐに取り組む。そのことが、相手に対する誠意だと考えているからだ。

 「今回、私には人様にお話しする事など何も無いし、お断りしようと思ったのです。しかし、このモットーがある以上、お引き受けしない訳にはいかなかったのです(笑)」