地域活性化のためのボランティア
米倉伸三さん(株式会社ミイレー代表取締役)


花見客にぜひ「神田」も楽しんで欲しい、
という米倉さん


会 社 名 株式会社ミイレー
主な職種 広告・印刷





自らへの戒め、好きな言葉。会社を継ぐ時、姉が揮毫してくれた




千鳥ヶ淵の見事な桜
(写真:千代田区広報公聴課提供)

 今年も間もなく花の季節が訪れる。都内でも有数の花見の名所・九段千鳥ヶ淵では、桜の開花時期に合わせて三月下旬から四月上旬にかけての10日間、華やかに「千代田さくらまつり」が開かれる。期間中延べ100万人の人出で賑わう盛大なイベントである。しかし、米倉さんはかねてから「これだけの人が花見だけで帰ってしまう。もったいない話、近くには世界一の古書店街、味の老舗など、立ち寄っていただきたい所がたくさんある」と思っていた。

 そこで米倉さん、東京商工会議所千代田支部、千代田区商工業連合会、千代田区商店街連合会、千代田区観光協会、財団法人まちみらい千代田、千代田区などに呼びかけてはじめて合同で、さくらまつりのプロモーションプランを今年、実行に移すことにした。

 「店舗情報などを盛り込んだ公式ガイド(A5版カラー64ページ)を20万部作ります。それとバス会社の協力で無料シャトルバスを、期間中の土・日運行します。予定ルートは九段下駅、神保町、小川町、神田駅、大手町、有楽町、九段下駅。もちろんガイドは無料配布、まつりの後も神田周遊に使える便利な本です」。

 米倉さんはこの街に生まれ、育った。父が昭和15年に興した東和出版は、ブラジル移民たちの手紙を集めて出版した。戦後、印刷業も始め、ドイツ製のミイレーという印刷機を入れて「ミイレー印刷」。地質学者の長男が継いだが、経営は肌が合わず大学に戻り、七人兄弟の三男坊の私が継いで現在を築いた。

 「確かに、ボランティア好きという面では、親父のDNAがあるのかも知れない。楽しんでやっています。それより何よりこの街が好きですから。地盤沈下を黙って見てるわけにはいかない。誰かが旗振り役をやらないと」。

 その熱い想いが、これまで「異業種交流会」を催したり、産学連携、技術移転、産業観光といったテーマでセミナーやフォーラムを呼びかけ、実践した行動力の源泉なのだ。それと、十数年間学んでいる「気学」の教え。“吉凶は動より生ず”。人間動かなければだめ。これも肝に銘じている。

 さて、今年のさくらまつりのいろいろな試み、吉を願い、そして大勢の人に楽しんでいただきたいですね。